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Posted by おてもやん at

2016年05月16日

素敵なバンドの解散、人生のターニングポイント

私は某大学のアカペラサークルに所属しているのだが、自分の所属しているバンドが、解散を迎えることになった。

バンドに誘われたのは2年前。とある先輩に話しかけられたことがきっかけだった。当時組んでいたバンドがなかったので、ものすごく嬉しかったことを覚えている。それから本当にいろいろなことがあったなあ。

大きなステージにエントリーして見事受かったり、メンバーの一人と考え方の違いで決別してしまったり……サークル活動としてのイベントはもちろんのこと、パーティーや旅行もたくさんしてきた。本当にいろんなことを、このバンドで体験した。私は、ここのメンバーになってから、自分の人生が一気に変わったような気分だったし、実際にそうだったんじゃないかと思う。

でも、そう思えるまでにはものすごく長い時間がかかってしまった。

正直なところ、私はそれほど真面目な人間じゃなくて、どちらかというと消極的な方だ。そんな性格が手伝って、あまり人脈もないし、胸張って言えるような経験もなし。他のメンバーは、先輩はもちろんのこと、一緒に誘われていた同期もいわゆるスペックの高い人間だった。イベントをこなすたび、私はそんなメンバーたちとの間に壁を感じたし、ここは自分の居場所じゃないんじゃないかと、そういう風に思うことも多々あった。バンドに一番迷惑をかけたメンバーだという自負(?)もある。今思えば、ものすごく勝手な思い込みだったのは自明のことだけど、本当に悩んでいたし、そのせいで距離を置いてしまった。

でも、メンバーの一人としてそんな私を見捨てることはなかった。それに気づいた時、自分の身勝手さを恥じた。申し訳ない。そんな気持ちでいっぱいになり、一人涙を流した。それがきっかけだっただろうか、少しでもバンドの役に立とうと動くようになった。当然ながらその変化にみんな気づいていて、「最近変わったね」「お前は本当に成長した」などと言ってもらえた。自分の努力が報われた瞬間だった。その日の涙はうれし涙でいっぱいだった。

それが起点となり、遅まきながら私もバンドに積極的にかかわれるようになった。私の人生に色がつきはじめた。

そんな素敵なバンドが解散する。正直なところ、実感が全くない。でも、その瞬間が一日一日と迫るたび、焦りや不安、寂しさがこみ上げてくる。

私は、バンドに貢献できただろうか?迷惑をかけてないだろうか?先輩に、しっかりと恩返しできただろうか?みんなと一緒に、別れを惜しむことができるだろうか?

こんな素敵なバンドにめぐり会えて、私は本当に幸せ者だ。きっと、世界一幸せな人間だ。これが終わっても、生涯みんなのことは忘れないだろう。

そんな思いを胸に、私は、最後のステージに臨む。

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Posted by えす at 19:41Comments(0)